年末の忙しい最中、横川シネマのミゾグチ氏にムリヤリ、映画「アンチェイン」のサウンド·トラックを送ってもらった。 音楽が、ソウルフラワーだったから。 このアルバムには、亡きボ·ガンボスのどんとさんの名曲カバー「トンネルぬけて」が入っていて、昨年12月のライブで中川さんの生歌に感激したばかりで、どうしても聴きたかったから嬉しくて、なんどもなんども聴いている。 横で聞いていた娘に、 「どんとさんのと、どっちが好き?」と聞くと、 「やっぱりどんとさん!」と、うらやましいほどきっぱりとした返事が^^; それもそのはず、この歌は、どんとさんの歌の中で彼女の一番のお気に入りだから。 どんとさんの「トンネルぬけて」は、とても大らか。 口を大きく開けて、ゆったり気持ち良さそに歌う姿が浮かんでくるような、それでいて胸の奥にぐぐっと入りこんでくるような、そんな感じ。 中川さんのは、普段の彼っぽくない、静かに語りかけているような歌い方。 このアルバムを作る直前に逝ってしまった、どんとさんへの想いがつまっているんだろうなぁ。 アンチェイン=解き放つ。 つまり“自由になる”てことだけど、それは傍若無人に振る舞うとかではなく、何かに縛られたり囚われたりせず、常に“自分”を持っている、てことなのかな、と思う。 何かをする時なんとなく、自分で自分に制約をつけていることがある。 それはすごく重要なことだったりどうでもいいことだったり、色々なんだけど、どうでもいいことの場合、さらっとそれを無視できる判断力と、強さが欲しい。 「みる・きく」自分、「感じる」自分、「つくる」自分、「母」の自分、「人間」の自分。 そんなんを今年は、ちょっと意識して解き放ってみようかなと、ちらっと思ってみたりして。
by kitano-shop
| 2006-01-07 00:53
| 音楽
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