人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「無茶の茶」

「人目にたたず片隅にいても、深い信念と法悦を、ひそかな誇りとして、無用の用に目覚めた人こそ、無茶の茶ができる人といえるようである。」
                                                                         (『茶の湯閑話』滴水庵 著)



友達が調べて某所で使った引用を、更に引用するという手抜き(ごめんよ、兄)

なんでまたそんな暴挙(笑)に出たかというと、なんだかとても嬉しかったからです。
Ettの3rdアルバムのタイトル「無茶の茶」ていう言葉が、こんなふうに使われていることが。
(いやでもkeiさんはこの文章から引用したわけではなく、たまたまご自分で造語したみたいですが)


なんていうかその・・・すごく惹かれる世界観です。
かなり日本的な感じ。私も日本人、てことですね。

「能ある鷹は爪を隠す」に似てる部分もあるような気もしますが、
そんな諺すらも軽く思えてしまうくらい、高いところかも。
いや高いんじゃなくて、解き放たれた場所、かな。

しがらみのない人なんていない。
じゃあ、しがらみをしがらみと感じないところまで、自分を持っていけばいい。
感覚を麻痺させるのではなく、しがらみをしがらみとして認識した上で、
それを”荷物”と思わず、何かプラス方向のものに変換するパワーというか。
リキんでやっちゃダメです。
サラッとね。

   明日のことも気にせず どこまでも歩いて行ける
   すっかり晴れた空の下 どこに行ったっていいのさ
   心は軽いよ ほんとに軽いよ
   風がそよいでも 震えるくらいさ
                    (「お手紙」 / 東京ローカル・ホンク)

何ものにも囚われず、解き放たれた心は軽くて、あらゆる感覚がいいモノをキャッチすることが出来る。
そして、思う存分動ける。自分に誇りを持って。
そんな気がするんです。


が、
”今一番やりたいこと”と”今一番やるべきこと”は、必ずしも同じじゃない。
むしろ、違うことの方が多い。
そんなレベルでもがいている私には、まだまだ届きそうにない場所。 です。 ←未熟者
by kitano-shop | 2006-12-13 00:33 | 音楽


<< 収穫祭? クリスマス発表会 >>